和歌山県庁本館(2)

和歌山県庁本館(2)県庁のみどころ

●ファサード

ファサート黄褐色のテラコッタタイルが張られた外壁は県庁本館を象徴しています。特に正面玄関上部には、六本のラピスター(付け柱)と笠木の装飾、レリーフは昭和初期の建築の流行も取り入れながら」、重厚さと荘厳さをそなえています。

 

●正庁

_MG_0409正面玄関の真上、四階に位置します。床一面に深紅の絨毯が敷きつめられ、腰壁は羽目板、天井は漆喰塗りですが、特に梁型部分には彫刻模様が施されています。特に腰板や建具には艶消し漆塗りとなっています。そして正面には、当時、奉掲所と呼ばれた床面が少し高くなった部分があり、背面の額縁も漆で塗られ、さらに、金箔が施された鳳凰と雲形があり、凜とした雰囲気を醸し出しています。(表紙写真)

 
●議場

gijyou  間口十九メートル、奥行き二十一メートル、天井高さが七メートルの県庁一の大空間です。三階が議場、四階が傍聴席で吹き抜けとなっており、傍聴席には百八十三人分の造作連結椅子が配置されています。床の仕上げや議席の配置、天井の仕上げは竣工当時と変わっていますが、室の形状は殆ど変わっていません。特に天井部のU字形の照明器具は今も当時の雰囲気を残しています。特筆すべきなのは、壁面が、当時の仕様書には、モルタルのラフ仕上金色箔置と書かれています。箔置きとは、金箔や銀箔等を部分的に粘着させて模様を表す高級和装品などに用いられる装飾法です。現在も若干その名残が壁面に見られます。

 

 

 

 

●正面階段踊り場のレリーフ

二階にある作品は、丹生都比賣命(にゅうつひめのみこと)、三階にある作品は、高倉(たかくら)下命(じのみこと)で、両作品は保田龍門によるものです。和歌山にまつわる古事記から題材をとっています。

               丹生都比賣命                                      高倉下命

丹生都比賣命                   高倉下命

 

まだまだ書ききれない県庁のみどころは沢山あります。「和歌山県庁本館 歴史と文化のラビリンス~迷宮~」では、写真と共にご紹介させて頂いてます。会員の皆様のみならず、お知り合いの方にも是非ご紹介頂ければ幸いです。

【会報誌きのくにH24年7月号掲載】

和歌山市支部 鈴木史郎

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